「人にうらやましがられない」がモットー。フォロワー14万人、5歳にとって「書く」とは?

広告、Web、編集などの視点で「書く」を学ぶ明日のライターゼミ、2018・秋の講師である5歳さんに、そこんとこインタビューしました。

2桁のフォロワーの抜け出しかた

西島:本日は、よろしくお願いします。

5歳:よろしくお願いします。

西島:早速ですが、5歳さん、ライターは書く仕事なんですが、いまいちソーシャルメディアで何を書いて発信していいかわからない、という声をよく聞きます。まずは、5歳さんの年収からお聞かせ頂けますか?

5歳:は、はい?

西島:冗談です。ライターだけでなく、ツイッターをやっている人なら聞いてみたい、フォロワー14万人のフォロワー増やしテクについて教えて下さい。さぞ、凄いんでしょうね。

5歳:無駄にハードルあげるな・・・。

西島:フォロワー2桁くらいの人で「フォロワーを増やしたい。でも何を呟けばいいかわからんぞ」と悩んでいる人がいるとして、どんなアドバイスをしますか?

5歳:フォロワー2桁の人にアドバイスするとしたら「好きなことをつぶやけばいい」ですかね。それを続けて「いいね」の数を見ていれば、自分の得意分野がわかってくる。最初は、その反応を見て勉強するのがよいです。

西島:得意分野がわかって、いい感じにフォロワーが増えてきた時、自分と似てるキャラクターの人と差別化などは考えなくていいですか?

5歳:考えなくていいと思います。だって例えば恐妻家なんて、みんな体験しているエピソードは一緒ですよ。携帯にGPSをつけられ、飲み会のときには写真を送れと言われ、そんなエピソードばっかりでしょう。重要なのは、そのエピソードをどう切るかなんで。

西島:何を言うか、より、どう言うかの方が重要ということなんですね。

5歳:あと、これは後づけですけど。うちの嫁怖いんです。めっちゃ怖い。キレるとヤバいし、シャレにならないような経験をいっぱいしてるんですが、でもうちの嫁はかわいいんです。そこを全面的に押したというのが、他の恐妻家との差別化になったのかなとは思います。

西島:以前ツイッターで呟いてた「遠くでめっちゃかわいく手を振っていると思ったら自分の嫁だった」みたいなことですよね?

5歳:そういうことです。ツイッターで受けるのは、基本デレなんです。のろけの人たちが強い。だから、のろけと怖いの中間をやった。そこには誰もいなかったんです。ブルーオーシャンってやつですね。あと、僕「人からうらやましがられない」というのをモットーに生きているので。それを心の中に置いておくと、炎上もしないし、妬まれるようなこともない。

西島:「人にうらやましがられないがモットー」って、何か新しいですね。

5歳:人の自慢話って聞きたくないじゃないですか。つまらないことを言いたくないですから。

西島:「こんな人と仲が良い!」みたいな?

5歳:見ていて「は?」と思いますよね。

西島:寿司の画像とかも載せないんですか?

5歳:寿司?

西島:イクラ、アワビ、ウニ、トロ、4分割! みたいに載せる人いるじゃないですか。

5歳:久兵衛に行った、みたいな。それはそれで面白いんじゃないですか。でも、僕はそれをやるんだったら、嫁がうまそうに撮っているところを撮ってツイートしますけど。僕じゃなくて、嫁が幸せだという。

西島:さすが、やるべきことが明確ですね。

5歳:キャラクターと違うことはやりたくないですから。


http://asu-writer.jp/wp-content/uploads/2018/10/DSC8388.jpg
(ドヤ顔で話す5歳さん、ブレない男の本領発揮だ)

フォロワー1000人を越えるためにやっていたこと

西島:フォロワー1000人を超えるためにやっていたことはありますか。

5歳:自分がいると決めた「かいわい」で、みんなと仲良くすることかな。

西島:「かいわい」というのは、属性の似た人たちとのつながりという意味ですか?

5歳:そうです。

西島:5歳さんだと、嫁とか、子育てについて呟いている人達ということ?

5歳:はい。あと、僕の場合は、下ネタ言っている人たちのかいわいにも所属してました。そうして絡んでいたら1000いきましたよ。

西島:インフルエンサーの人に積極的にメンション飛ばして絡んでいった、みたいなのはないんですか?

5歳:媚びるようなことはしなかったです。媚びられると「ああ、媚びてんな」ってわかるじゃないですか。もっと自然に絡んだ方がいい。

西島:ちなみにメンションとかはどんな風に使ってるんですか?

5歳:メンションの正しい使いかたは、「この人めっちゃおすすめしたい」という人がいた時に使うというものです。それ以外のメンションの使いかた、は僕はないと思う。

西島:じゃあ、フォロワー3人の人が、「こいつめっちゃ面白いよ、みんなフォローしろよ、5歳っていう奴なんだけどさ」みたいなことでいいわけですか?

5歳:ウケる(笑)。逆にウケる。

西島:「俺が唯一ツイッター上で、リスペクトしている、マジでホットなガイなんだけどさ、英語で言うとfive years oldって言うんだけど」ってこと?

5歳:何で英語にするんだよ。でも、純粋な気持ちでやってるんだったらいいんじゃないですか。


http://asu-writer.jp/wp-content/uploads/2018/10/DSC8410.jpg
(ツイッターのメンションについて独自の見解を述べる5歳さんの眼光は鋭い)

5000人越え、1万人越えは?

西島:次に、フォロワー5000人とか1万人を越えようと思ったら?

5歳:僕は「こういうかいわいで、こういうことを呟いています」と胸をはって言えるようになれば5000人は行くと思います。

西島:プロフィール文言とかプロフィールに載せるURLも気をつけた方がいいですか?

5歳:うーん。プロフィール長い人ってつまらなくないですか? どこどこ大学卒業とかって。

西島:どういうことを呟く人なのかって、分かった方がいいという考え方もあるじゃないですか。5歳さんだったら「嫁と子どものこと、たまにおっぱいとも呟きます」みたいに書いてあったほうが、新しく来た人の理解が早いとか。

5歳:それもあるかもしれないけど、僕は今は、自分の漫画のことしか書いてないですね。

西島:あえてそうしている?

5歳:いや、漫画をつくってくれた編集者が二人いるんですが、その二人が、めちゃくちゃ一生懸命頑張ってくれたから。

西島:他のところに目移りせずに、そこの情報にいくために。

5歳:僕の感謝の気持ちです。

西島:好感度上げる作戦ですね。では 1万人を越えるためには、どうでしょう?

5歳:さっきの話に戻りますけど、やっぱり「このかいわいだとこの人だ」というブランドを強化することですかね。例えば、色々なことについて面白く呟ける人っているじゃないですか。

西島:博識系の人ですよね、いますいます。

5歳:そういう人は2万、3万はいくかもしれないけど、不思議と10万はいかないんです。

西島:「かいわい」が原因なんでしょうか?

5歳:はい。また「かいわいごとの限界」というのもあるんです。その「かいわい」の持っている規模感というか。例えば、彼女のことが大好きなのろけアカだったら、最大40万フォロワーくらいとか。

西島:呟くジャンルによって、母数があるんですね。

5歳:社畜かいわいだと8万とか。

西島:へぇ、それは面白い。その話で行くと、ライターや編集かいわいだとどれくらいなんでしょう。

5歳:たぶんツイート内容をライティングとか編集に絞ったとしたら、5万とかが限界じゃないですかね。

西島:じゃフォロワーを10万とか20万にのせたい人がいたら、「かいわい」の見極めと、自分の得意分野との接点づくりがめちゃくちゃ重要になってきますね。

5歳:その通りです。


http://asu-writer.jp/wp-content/uploads/2018/10/DSC8386.jpg
(代わり映えのしないインタビュー会場で激論を交わす二人)

西島:5歳さんはよく「ツイッターの神様が微笑む瞬間」などと表現しますが、爆発的にフォロワーが増えるきっかけみたいなものはあったんですか?

5歳:ありましたよ。

西島:何だったんですか?

5歳:池田エライザちゃんにリツイートされたことですかね。そのときは凄かったですよ、フォロワーが倍になりましたもん。でもそれ以上に重要なのが、次のツイートですよね。1個前のツイートが、何万リツイートもされているんですよ。次はどんな面白いのがくるんだということですから。だから、いつ来るかわからないその日のために、日々ツイートを面白くする特訓をするんです。

西島:下書きしておくみたいなことですか?

5歳:下書きはダメです。ネタが腐っていくんです。季節感とか、雰囲気とか、熱を帯びていないというか、その日にあったことをツイートすることで文章にみずみずしさが出るんです。だから、僕、昔バズったツイートをリツイートするというのも、あまりしたくないんです。

西島:ツイートも鮮度なんですね。

5歳:寝かせたワインみたいになればいいですけど、ツイートはそうはいかないですから。 

いいねのつくツイートは人に、リツイートされるツイートは内容に

西島:一点、日頃から気になっていることがあるんですが、質問していいですか?

5歳:怖いな。


http://asu-writer.jp/wp-content/uploads/2018/10/DSC8394.jpg
(ツイッターへの想いが溢れ出る5歳さん。ジャック・ドーシーもさぞ喜んでいることだろう)

西島:「いいね」を獲得するツイートとリツイートされるツイートって何が違うんでしょう?

5歳:「いいね」を獲得できるツイートは、今までの自分のストーリーに沿ったツイートです。僕の場合だったら、家族のこと。フォロワーの人たちはみんな理解しているから、「いいね」はされるけど、リツイートはあまりされません。対してリツイートをされるものは、今までの僕のストーリーを知らなくてもわかるというか、ツイート単体で完結しているようなやつです。

西島:荒っぽく分けると、「いいね」は人に対して、リツイートはコンテンツに対して、ということですか。

5歳:そういうことですね。だから、フォロワーを増やすという意味ではリツイートばかりを狙っていてはいけません。自分のストーリーの上にツイートをのせていかないと濃いフォロワーは増えないと思います。

西島:やっちゃいけないことも決めていますか? 何かの悪口を言わないとか。

5歳:それはもちろん言わないです。社会風刺とかも。僕は「人間駄目でもいいじゃん」みたいな感じのスタンスなんで、政治のこととかで怒っても面白くならない。

炎上対策について

西島:5歳さんは炎上対策として、意図的に下ネタを挟むことで「価値のない人間」と思わせるみたいなことをやってるんですよね?

5歳:「叩く価値のない人間」ね。「価値のない人間」って、ただのクズじゃないですか。ぜんぜん違いますから。

西島:間違えました(笑)。「叩く価値のない人間」と見せる。そのメソッドはどうやって編み出したんですか?

5歳:編み出したというか、処世術ですよね。さっきも言いましたけど、僕は「うらやましがられないこと」をモットーに生きてきましたし、自慢もしないようにしています。

西島:そう考えるようになったきっかけはないんですか? 小学校の時に、新しいおもちゃを自慢したら川に捨てられたとか。


http://asu-writer.jp/wp-content/uploads/2018/10/DSC8478.jpg
(子供の頃、友達にライダーベルトを自慢したら壊された経験を持つ編集長)

5歳:そういうのはないですけど、会話しているときに、相手が「ふーん」って感じになるのが大嫌いなんです。「それでそれで?」と興味を持たせたいじゃないですか。でも、自慢話を聞いてる時って、絶対に「ふーん」となる。

西島:「新しい彼氏が出来てさ、あ、東大なんだけどね」みたいな?

5歳:「ふーん、それで?」ってなりますよね?

西島:「ついでに言うと三菱商事なんだけどね」みたいな。

5歳:「ふーん、だから?」ってなるじゃないですか。そういう状態には絶対させたくない。ツイッターでも同じですよ。

私、絶対ブロックしないので

西島:5歳さんは、絶対にブロックしないんですよね?

5歳:しません。

西島:どうしてですか?

5歳:「自分が楽しくツイッターをするために、ブロック機能はガンガン使っていくべきだ」という人はいますし、そういう考え方もあるかもしれない。でも、僕はやりたくない。ブロックというのは、うらみをひとつずつ作っているようなものですよ。例えば、炎上して、攻撃されたとしても、ブロックしなかったら、その攻撃した人は、攻撃したことを忘れてますよ。いちいち「ブロックされています」というのを相手に表示させるというのは、何の得にもならない。ブロックしたければ、頭の中でブロックすればいい。


http://asu-writer.jp/wp-content/uploads/2018/10/DSC8420.jpg
(猫の真似をする5歳さん、ではなく、ブロックについて独自の見解を述べる5歳さん)

2期を生徒として受講して見て

西島:5歳さんはもともと2018・春の講座を受講生として参加してたじゃないですか。動機はなんだったんですか?

5歳:ツイッターで注目してもらえるようになって、これから書く仕事が増えるんだろうなと思ってはいたけど、プロのライターの雰囲気というものが全然つかめてなくて。で、プロのライターや編集者の話を聞いてみようと思いました。

西島:実際聞いてみて、どうでしたか?

5歳:めっちゃ良かった。講師の人たちの話はもちろん面白いし、それ以上に全12回でライターとして生きていく心構えみたいなのを教えてもらいました。もう一つ良かったのは、他の受講生と出会えたこと。本当に面白い人たちがたくさんいて、その人たちがどういう事を考えているのか、どういうことで悩んでいるのかを知れた。

ライターがツイッターをやるべき理由

西島:みんな書く仕事をしているじゃないですか。Webライター、コピーライター、紙のライターや、それらの編集をやっている人がいて。その中にはツイッターで有名になりたいというより、日々やっているライティングスキルを上げたいという人もいると思うんです。そういう人たちがツイッターをやるべき理由みたいなのってあるんですかね?

5歳:僕と明日ゼミに来ている人って、逆なんです。僕は、ツイッターを続けていたらライターになっていたけど、ほとんどの受講生ってライターからツイッターにいく人たちですよね。

西島:確かに。

5歳:僕、ツイッターの140文字を上手に書ける人が、1500文字、2000文字の文章を上手に書けるとは限らないと思ってます。でも逆に、2000文字、3000文字の文章を書ける人は、必ず140文字も書けると思ってます。添削と、切り取り方の問題。だから明日ゼミの受講生の人たちは、みんなアルファツイッタラーになれる素質がある。それなのにツイッターをやらないのは、もったいないです。

西島:田中泰延さんが言う「誰が書いたか」の時代になっていくのに、「誰か」になれるチャンスを捨てるのはもったいないと言うことですか?

5歳:そうです。明日ゼミにいる人たちはみんな、金の卵ばかりですよ。僕の講義を受けたら、もう、どうにかなっちゃうんじゃないですか。


http://asu-writer.jp/wp-content/uploads/2018/10/DSC8443.jpg
(終始ドヤ顔で講義への自信をのぞかせる5歳さん、あっという間の2時間になること請け合いだ)

10月の講義への意気込みを

西島:最後に、講義内容は140文字のつくり方。意気込みは?

5歳:ツイッターは「情報の扱いかたがすべて」という話をしたいです。細かい話ですが、例えばツイッターは一人称の使いかたが、ものすごく重要。「僕」でいくか「俺」でいくか「私」でいくか「わい」でいくか。「僕の小1の長男が」と言っただけで、「奥さんの尻に敷かれてそうな旦那さんで子煩悩そうだな」というのがわかる。そういう人は絶対「俺」とは言いません。

西島:確かに、たった8文字だけど「僕の小1の長男が」と「俺の小1の長男が」は全然違いますね。

5歳:実は僕も昔ツイッター上で「俺」と言っていた時があるんですが、全然フォロワーが伸びなかった。「僕」に変えて伸びた。些細なところかもしれないけど、そういう細かい積み重ねがすべてだったりするんです。僕の講義課題「拡散する面白いツイートを作って下さい」に対して、みんながどれくらい繊細に情報を詰め込んでくるか、今から楽しみです。

西島:本日は色々な話が聞けてとても楽しかったです。講義よろしくお願いします。

5歳:こちらこそ、よろしくお願いします。

5歳さんから「書く」を学べる「明日のライターゼミ2018・秋生」。10月6日(土)開講です。ご興味ある方はお急ぎ下さい!

ご応募はこちらから
DMM「明日のライターゼミ 2018・秋」募集ページ