【note・cakes】デジタルコンテンツの未来を切り拓く、加藤貞顕の「いい文章」とは?

加藤貞顕さん講義

「ホリエモンって、なぜか叩かれているよなー」私がそう感じたのは、いつからだろう?

 

東証マザーズに上場し、「ホリエモン」の愛称で呼ばれ始めた頃、わたしはまだ高校生。周囲の堀江貴文に対するイメージは、そんなに良いものではなかったように感じます。決定的だったのは、逮捕された時でしょうか?「堀江貴文=悪者」と思いこんでしまうような、批判を目にする機会が多くなりました。

 

そんな、「世間から叩かれていたホリエモン」「世間から好かれるホリエモン」に変えたのが、堀江貴文の著書『ゼロ』。

 

冒頭からこのような書き方をすると「今回の『明日のライターゼミ』講師はホリエモンなの? アイキャッチ画像間違ってない?」と思ってしまう人がいるかも知れませんが・・・

 

今回の講師は、堀江貴文の著書『ゼロ』を【つくり】、読者と堀江貴文が【つながる】ようテーマを掘り起こし、わたし達の心に【とどける】編集を手掛けた、加藤貞顕さんです。

 

株式会社ピースオブケイク代表取締役CEOであり、ウェブサービスnote(ノート)や、コンテンツ配信サイトcakes(ケイクス)をリリース。有名著書を多数手がけられている加藤貞顕さんですが、講義では編集だけでなく、良い文章のつくり方、手法についてのお話も伺うことが出来ました。

 

田中奏延さんも、真面目に講義を受けていましたよ。

田中奏延さん

 

加藤貞顕さんとは? 何を「つくる」人物なのか?

 

加藤貞顕さん(以下・加藤さん)の詳細は、以下の通りです。

株式会社ピースオブケイク代表取締役CEO 。1973年新潟県生まれ。大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。アスキー、ダイヤモンド社に編集者として勤務。『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海)、『ゼロ』(堀江貴文)、『マチネの終わりに』(平野啓一郎)など話題作を多数手がける。2012年、コンテンツ配信サイトcakes(ケイクス)をリリース。2014年、クリエイターとユーザーをつなぐウェブサービスnote(ノート)をリリース。

引用元:明日のライターゼミより

 

加藤さんといえば、ウェブサービスnote(ノート)や、コンテンツ配信サイトcakes(ケイクス)を「つくった」人というイメージが強いのではないでしょうか?

 

わたしもその一人で、「加藤貞顕さん=noteの人」と思っていました(いや、間違いではないんですけどね)。

 

加藤貞顕さんは、話題作を多数手がけた(つくった)人

 

加藤貞顕さんは、

  • 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海)
  • 『ゼロ』(堀江貴文)
  • 『マチネの終わりに』(平野啓一郎)
  • 『英語耳』(松澤喜好)
  • 『投資信託にだまされるな!』(竹川美奈子)
  • 『スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学』(吉本佳生)
  • 『マイ・ドリーム バラク・オバマ自伝』(バラク・オバマ)

 

など、多数の編集を手掛けています。この中に『もしドラ』と『ゼロ』がある時点で、ミーハーなわたしは「すごい!(語彙力)」「ヤバい!(語彙力)」「マジか!(語彙力)」という言葉が、頭の中を駆け巡りました。

 

今回の講義では、冒頭でも触れたように『ゼロ』(堀江貴文)がどのようにして「つくられた」のか? なぜウェブサービスnoteや、コンテンツ配信サイトcakesを「つくろう」と思ったのか? についても、興味深いお話を沢山伺うことが出来ました。

 

今回の講義のテーマは「ネット時代の書き手の在り方」

加藤貞顕さん講義

ちなみに今回の講義テーマは、

(1)いい記事とはなんだろうか?
(2)ウケる記事、ウケない記事
(3)ネットから作家になるにはどうしたら?
(4)ひとに見つけてもらうにはどうしたらいいのか?
(5)noteで書いているひとたちの事例
引用元:明日のライターゼミより
 です。テーマだけ見ても、今回の講義が興味深いものなのが伝わります。実際はテーマの詳細まで事細かに語られるので、明日のライターゼミがどれほど贅沢な講座なのかが想像つくと思います。

 

書き手と読み手が「つながる」いい文章のつくり方、いいテーマとは?

 

いい文章とは、読者を置き去りにしない文章だと、加藤さんはおっしゃいます。

 

その為に必要なことが、文章の3要素

  1. テーマ
  2. ストーリー
  3. キャラクター

 

『ゼロ』(堀江貴文)では、【世間から叩かれていたホリエモンを、世間から好かれるよう】テーマ決めが始まりました。

 

ホリエモンって引き出しが多いんですよね。起業のことだって、社会のことだって、獄中生活のことだって、何でも書けますよね。わたしだったら、迷わず「獄中生活について書いて下さい!」って言っちゃいます。理由はただ、知りたいからです。好奇心旺盛なので。

 

しかし大事なのは「誰に届けるのか?」今回の目標は【世間に好かれる】でした。そこでテーマを【働く(仕事)】に加藤さんは絞ったそうです。(実際編集は3人のチームで行われたそうです)

 

書き手と読み手が「つながる」ためには何が必要か? 誰に届けるのか? いい記事を書く為にまず大事なことがテーマ(題材)であることを教えて頂きました。

 

面白いテーマの正体とは?

加藤貞顕さん講義

加藤さんは、「これは面白い!」と感じたコンテンツに出会ったとき、「なぜ面白いと思ったのか?」をメモしてファイルに、まとめられているそうです。

 

加藤さんの言う、面白さの正体は

  • 感動
  • 希望
  • 笑い
  • 恐怖
  • 矛盾
  • 意外性
  • 共感性
  • 物語性
  • 機能性
  • ゴシップ
  • ニュース
  • なるほど感
  • ノスタルジー

 

面白いコンテンツに出会ったとき「なぜ、このコンテンツは面白いのだろう?」と、考えることを習慣化することが大事だということを学びました。

 

人に好かれる! ストーリーを「とどける」ための手法は「me we now」

 

「ホリエモンが叩かれた原因は、すぐに結論を言うから」

 

ホントもう、その通り。ホリエモンって、確かにズバッと確信をつくことを言っているんだけど、それだけでは読ませることが出来ないと加藤さんはおっしゃいます。

 

少なくとも『ゼロ』での目的は「世間から好かれるホリエモン」です。ちなみにホリエモンって実際お話してみると、体力気力がすごい、働き者なのだそう。彼の良さを届ける為には、好かれるための手法が必要で、ホリエモンだけに任せちゃったら「お前バカだね」とか結論から言っちゃって、読み手からは「うるせーよバーカ」と角が立つだけ。ますます叩かれちゃいます。

 

少なくとも、届けたい人に言葉を届けることは出来ません。

 

そこで、講義でも紹介された物語の3つの手法

  • 起承転結
  • 結論・説明・ツッコミ・まとめ
  • me we now

 

この中でも、人に好かれるための手法「me we now」を『ゼロ』では使われたそうです。

 

me we nowとは、まず自分の話⇒みんなの話に移り⇒現在の話へもっていく。そうすることで、人が耳を傾けるそうです。

 

『ゼロ』を読むと、堀江貴文が真面目で努力家で仲間想いであり、決して裕福な家庭で育ったわけでもない、普通の田舎者ということが伺い知れます。読後感が爽快だったのは、物語の手法により、耳を傾ける姿勢がこちら側に出来ていたからだと感じました。

 

 

これが編集のチカラなのか・・・!という感動もありました。

 

書き手がいて、読み手がいる。届けたい人に届ける為には、物語の手法を知ることが大事。加藤さんの講義は具体例も多く、腑に落ちました。

 

ネットから作家になるにはnote(ノート)がおススメ!

 

講義は「いい文章とは?」について語られる場面が多かったのですが、自身のサービスであるnoteやcakesについてもお話されました。

 

わたしが食い気味に聞いていた、メディアサービスnote(ノート)は、ネットから作家になりたい人にピッタリのサービスです。ちなみに私はまだnoteを使ったことがありません。Twitterなどでnoteを見かける機会は多々あったのですが、ブログとの違いがいまいち分からず・・・

 

ですが、noteからcakesへ、デビュー出来る可能性がある! というお話や、noteには楽しく続けられる、モチベーションアップの施策がある。というお話を聞き「これはもう、noteをやるっきゃないな!」と思いました。そして速攻でアカウントを作りました(笑)

 

コンテンツ配信サイトから、クリエイターとユーザーをつなぐウェブサービスにより、誰でも作家になれるチャンスの場を加藤さんは作られたのですね。・・・「これはもう、noteをやるっきゃない・・・」(本日2回目)

 

まとめ:時代を先取りし、「いい文章とは?」を考える加藤貞顕さん

加藤さんは「これからは紙の媒体ではなくWEBだ!」と、世間の動きに、いち早く目を付け実行しました。

 

KindleやiPadが発売される前に『もしドラ』を電子書籍にし、noteやcakesといったデジタルメディアプラットフォームの企画・開発・運用など、時代を先読みする観察力や行動力。

 

経営者として、編集者として、書き手として、そして明日のライターを目指す全ての人にとって、見習うべき点が多いと、今回の講義を受けて感じました。特に、加藤さんの思考や観察力、行動力には、とてつもない偉大さを感じました。

 

常に読み手の事を考え、書き手と読み手をつなげる為「面白いテーマ」を貪欲に追及する思考。

ネット時代、書き手と読み手が何を求めているのか?時代のニーズを見抜く鋭い観察力。

電子書籍やウェブサービスnote、コンテンツ配信サイトcakesなど、次々とリリースしていく行動力。

 

「クリエイターが活躍する市場をネット上につくり、書き手と読み手をつなげる」という新しい未来を切り開いた加藤貞顕さん。今回の、加藤さんの講義は、

 

【いい文章をつくることは、あなたの言葉が誰かにつながり、届くということ】

という、明日のライターを目指す全ての人にとって、エールのような講義でした! 加藤さん、素晴らしい講義をありがとうございました!

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