「お金をいただける文章」について竹村俊助さんの考える、ベストな点とは?

今回の講義テーマは「お金をいただける文章の作り方」についてです。講師は、竹村俊助さん(以下:竹村さん)

 

竹村さんは講義前のツイートにこのようなことを書かれていました。

”ライター・編集者として生き残るためには、どういう動き方をすべきか考えたい”。

ライターや編集という仕事は今、人気の職業ではないでしょうか? 私も人気に乗っかってライター業をしているわけですが(え?)ライターに至っては最低限「書くこと」ができれば、一応は肩書きとして「ライター」だと名乗れる時代になりました。

だからこそこれからは、お金をいただける文章を作る「いい書き手」「いい企画」「いい文章」が求められます。今回の講義では、この「いい」とは何なのか? について詳しくお話を伺うことができました。

 

企画は考えようとしない! じゃあ、いい企画ってなに?

WEBでも本でも、お金をいただける文章を作る時、考えないといけないことは「企画」です。ですが、竹村さんは企画を考えることは、そこまで大切な事ではないと仰います。この時点で私は「えええー?! 企画ありきじゃないのー?」と思ってしまったのですが、企画以前の

「誰に」「何を聞きたい?」

「誰が」「何を書いた」

の部分が一番重要。そこから企画を考えることで「読まれる文章」「お金をいただける文章」が作られていくとのこと。「た・・確かに・・・だから私の企画は、外されたんだ・・・」という苦い経験が蘇りました。

 

  • あなたは今、誰に、何を聞きたいですか?
  • 誰の、どんな事を知りたいですか?

そこから始めることが、「読み手の知りたい・聞きたい」へと繋げる第一歩だと、竹村さんはおっしゃいます。講義では、グループワークも取り入れながら、企画を考えましたよ。

ちなみに私は、『Tik Tok』を使っている若者にお話を聞いてみたいと思っています(笑)私は今35歳なのですが、35歳現役のおばさんから見ると、JKが夢中になる『Tik Tok』の魅力がいまいち分からず・・・なぜこんなに爆発的な人気を生み出しているのかも理解ができず・・・。実際アプリをインストールして見てみましたが、白目をむきそうになりました。しかし、人気になるということは、絶対理由があるはずなのです。JKとおばさんの思考にどんな違いがあるのか・・・純粋に「謎を解明したい」というものですが・・・

 

今までは企画ありきで頭を悩ませていましたが、それより前に、まずは「誰に何を聞きたい?」と、自分の好奇心に耳を傾けてみる事も大切ですね! そして、JKと話したい・・・!

 

話はそれてしまいましたが、実際、竹村さんが作られたWEBコンテンツがあります。「誰に何を聞くか?」それが「読者が聞きたい、知りたくなること」へと繋がっているか? という視点で作られたのが、傑作『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が語る。「天才」だった自分がボコボコにされてから。拝読すると、今回講義でお話されていたことをより深く理解できるかと思います。

 

ベストな点を探せ! お金を頂ける文章の作り方

ライター・編集目線で見る、相手とこちらとの点が交わるところ(ベストバランス)が「お金をいただける文章」だと竹村さんはおっしゃいます。

相手のメリット(取材対象者・著者)×こちらがしたいこと(編集)

 

こちらがしたいことでも、発信することで、相手にとってデメリットとなることもあります。

逆も然り、相手のメリットにはなるけれども、こちらが特に知りたいと思わない、強いては読み手のニーズもないだろう、というものもあります。この2つをしっかり満たしたものが、「読まれる文章」「お金をいただける文章」になる。と竹村さんは仰っていました。

 

双方共に、「相手の立場になって考える思いやり」が大切なんだなーと。ライターや編集者は、ただ書く・作るという作業ではなく、人間力も試されているんですね!

 

また、基本的に人は、自分に興味を持ってもらいたい、発信したいと思っています。自分のことを話すのって、楽しいし、聞いてもらいたい! という人は多く、確かに私も「あなたのお話聞かせてください」って言われたら、調子に乗ってペラペラ喋りそうな気がします。

しかし、この「発信したいこと」が読み手にとって「聞きたい」「知りたい」ものでなければ、一方通行となりますよね。この2つが交わるポイントで「点」を見つけ出すことが、編集・企画という段階では非常に重要なポイント。本を出そう! 企画を! と考えるとき、どちらか一方の考えだけではなく、双方にメリットがあるか? win-winの考え方が素敵で見習おう! と思いました。

 

takemurasyunsuke

いいライター・編集とは何?

今回の講義では、印象的な言葉がいくつかありました

「書き方より、中身が大事」

「余計なことをしない」

「感情と理論に訴えかける」

「相手が何を考えているか」

「人は基本的に関心を持って欲しい生き物」

 

一つ一つの詳しい内容については書きません。私は竹村さんのnoteを拝読しているのですが「竹村さんのnoteに詳しく書いてあるから読んだ方がいいんじゃない?」というのが正直な感想です。noteを拝読しても十分勉強になりますが、「明日のライターゼミ」講義では、そこからさらに掘り下げてお話して下さったので、ライブ感のある講義の良さを痛感しました。

これは今回の講義に限らず、講師のお話というのは基本的に、その講師が書いた書籍やWEBなどを読み込んでいくと、大体の思考は感じ取ることができますよね。しかし自分の血肉にするためには、実際目で見て耳で聞くことも大切です。

 

今回の講義も、先にnoteを拝読していたので、より深く感じ取ることができた気がします。ちなみに私のお気に入りの竹村さんのnote記事はこちらです。

その文章に「サビ」はあるか

竹村さんはとっても謙虚な方だった!

講義については上記で書かせて頂きましたが、「竹村さんてどんな方なの?!」と思っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか?

私は今回「竹村さんの(誰に)」「お話を聞くことが出来ました」

 

では、読み手がそこから知りたいことを考えたとき、もちろん、講義の内容もそうですが「竹村さんてどんな人?」というめちゃくちゃ表面的な、ミーハーとも取れることも知りたくなると思いました(少なくとも私は、逆の立場ならミーハー心でそこを追求してしまっている気がする・笑)

竹村さんも講義で「ターゲットは自分自身」と仰っていたので、自分が知りたいと思うことは、そう思う人もいるだろう・・・と。

 

というわけで! 講義で感じた竹村さんについて、書いていきます。竹村さんは、文章で見たまま・感じたままの方でした。私は講義より前に、竹村さんのnoteを拝読していたため、このような印象を持っていました。

  • 多分、人見知り
  • 多分、かなりの自然体
  • 多分、話すの苦手

人の印象なんて、私見ではあてになりませんが、私はこの記事の内容を覚えていて→いまは「話すのが得意な人」よりも「書くのが得意な人」が有利な時代かもしれない。記事冒頭(リード文)を思い浮かべていました。

ぼくは人前で話すのが苦手です。

相手がひとりであれば自然体ですらすらと話せますが、大人数になると変に意識しすぎてしまい、うまく言葉が出てきません。相手がひとりであっても有名な人だったり、大事な場面だったりすると、緊張してうまく話せないことは多々あります。

引用元:note

ぉぉう・・・。これは、講義や人前で話すのが、苦手なパターンのタイプなんじゃ・・・。

 

が・・・! 結構こう書いてて、話し出すと狂ったように、めちゃくちゃ饒舌に話す人って多いので、「これだけでは信用しないぞ! するもんか!」と。「そうは書いてても、話し出すと人が変わったように喋るんじゃないの〜?」と思っていました(完全に、私サイドの過去のトラウマです・笑)

しかし竹村さんは、そんな私のイヤラシイ思考を覆すかのように、文章に書いてあった通りの方でした! 話すのが苦手というのは感じませんでしたが、一言一言をじっくり考えてから吐き出す。早口で捲し立てるのではなく、言葉を紡ぐようにお話される方でした。穏やかな口調ではありましたが、内に秘めた芯の強さみたいなものも感じました。

最後に

「文章を書く」というのは、基本的に誰にでもできる作業ではあります。そこに得手不得手はあるかと思いますが、今回は「お金をいただける文章の作り方」という視点で勉強することが出来ました。

 

文章は読んでもらって当たり前ではなく、読んでみたいと思わせることが大前提としてあります。読み手と書き手、双方にとって一番最善となる点を見つけ出すことが、「いい書き手」「いい企画」「いい文章」へと繋がります。そしてそれこそが「お金をいただける文章」。延いては、ライター・編集者として生き抜くために必要なことだと感じました。

 

竹村さん、今回は素晴らしい講義をありがとうございました!

 
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