ライターりょかちの「書き続ける秘訣」伝授します

はじめに

“りょかちさん” と聞いて「自撮り女子」「深キョンそっくりのアイコン」「世のおじさまに若者文化を伝えている」と思ったあなた、それはそれで正解です。しかし講義を終え、それはほんの一面にすぎないのだと知りました。りょかちさんはまさに、天然のマーケター。さらに、その思考過程を言語化する能力の高さといったら! そんなりょかちさんに教わったエッセンスを共有すべく「書く人ではなく書き続けられる人になる」ための講義レビュー、はじまりはじまり。

「書き続けられる人」を分解する

りょかちさんがライターやライター志望者からよく聞くお悩みは、

「自分の得意分野で連載を持ちたい」
「執筆するテーマが浮かばない」
「自分の切り口で仕事がもらえるライターになりたい」
「連載を持ったは良いけど、テーマがない」

といった、身に覚えがあるものばかり。

これらを解決するには“書き続けられる人“を分解して考える必要がある、と言います。
りょかちさんが紐解く、書き続けられるために重要な3つのステップはこちら。

①書き続けるための「ネタ集め」
②書き続けるための「キャラ作り」
③書き続けるための「SNS運用」

この3つをしっかりおさえれば、お悩み解決に一歩踏み出せる予感。
それでは、1つずつみていきましょう。

ステップ1 ネタ集め ー自分だけのテーマー

自分だけのテーマを持つためには、情報収集が不可欠。しかし、情報といっても色々ありすぎて何から手をつけていいかわからなくなっていませんか? りょかちさんが日々行なっている情報収集は、いたってシンプル。

まず “何を” 収集するか。それは…

「自分が得意分野にしたいテーマ」と「読み手」について。

えっ? そんな簡単なこと? と思うかもしれませんが、いざ自分にあてはめるとスラスラ答えられないものです。りょかちさんの文章がウケるのは、この2つを明確にし、テーマの最新動向と読み手のリアルな興味や不安を理解しているからこそ。

次に “どうやって” 収集するか。
twitterが得意なりょかちさんは、twitterのリスト機能で「女子力」「マーケティングの皆さん」などテーマやジャンル別にリストを作成(フォローしている人とは別に作成できる)し、日々チェックしているとのこと。メール利用の頻度が高い人には『google alarm』を、web記事をよく読む人には『feedly』を紹介されていました。
忘れてはいけないのは、読者はまだネットにない情報を求めているということ。同じ興味領域のライターさんや読み手となる人とのリアルな情報収集も大切にね、とのことでした。これらに限らず、自分にあった情報収集方法を見つけたいですよね。レッツトライ!

ステップ2 キャラ作り ー自分にしか書けないものー

いざライターになったはいいものの、安く買い叩かれ、時間に追われ、書くのが苦しい日々を送るのは私たちの目指すところではありません。今までも散々言われてきましたが、書くことを楽しんで続けていくためには自分のキャラや強みの確立が肝心。わかっちゃいるけど自分のキャラを立てきれない私たちへの、りょかちさんの処方箋はこちら。

憧れを持つこと。

りょかちさん自身、こういう人になりたいなーっていうのを、これもtwitterのリストを使ってめちゃくちゃチェックしているそう。

講義では「自分の目指すライターを3人以上書き出し、共通点を探す」グループワークが行われました。参加者数人が発表してシェアしてくれたのですが、これがとても面白い結果に。なにが面白かったかというと、共通点として挙げられたのが「刺さる一文」「人柄がにじみ出る文章」「記事投稿のタイミングが良い」「語彙が豊富」などテーマではなく、細かいこだわりだったところ。

これを受けて、りょかちさんが一言。
人は一文で覚えてくれているものなんですよね。

たくさんの仕事をこなす中で、ある程度のクオリティーを満たしていれば良いかと思ってしまうときがあります。けれど、細かいところ見て好きになってくれる人がいることを忘れず、職人芸を大事にしないといけないですよね、と語るりょかちさん。かっこ良いです!

小さな山から登りましょう

私がこの講義で一番心に残った一文「小さな山から登りましょう」。
これまでのステップを着実に踏めば、自分の文章の細かなターゲッティングが可能になります。言い換えれば、すぐに1番になれるということ。専門にしたい領域をさらに分割したところで1番になる努力をする。1番をとってから少しずつ自分のできることを増やし、戦えるカテゴリーを大きくしていく。人は悲しいことに1番しか覚えていないものなので、どんな小さなジャンルでも1番になることが重要です、と繰り返しおっしゃっていました。

とにかく最初は、登る山を小さく絞って一番を取ることを意識する。この言葉を聞いて、いきなり大きな山を登ろうとして勝手に怖気付いたり挫折したりしている自分に気がつきました。「なりたい」に近づく些細なtipsですが…と始まったこのお話、全然些細じゃなかったです。笑

これまでの2ステップを通して自分がどんなものを書けばいいのか、どういうものが書きたいのか、誰に読んでもらうのかが見えてきましたか? この2ステップの反復、あなどれないです、というか超重要ですよね。意外と必要なのは、決める勇気なのかなとも感じました。

手持ちの装備が少なくたって、登れる山はある。少ない装備が取るに足らないものとは限らない。世の中のニーズを察知しつつ、トライアルアンドエラーで近所の高台に登り始めた先にこそ、エベレストへのチャレンジが待っているのだと教えてもらった気がしました。

ステップ3 SNS運用 ー自分に仕事を依頼してもらうー

自分の戦略が定まったら、今の時代SNSを使わない手はありません。最終ステップは、りょかちさんが得意とするSNS運用についてのお話です。

りょかち式SNS運用基本編(主にtwitter)

①アカウント名はエゴサしやすい?
→名前はブランド、流れていく情報の中で埋もれてしまわないように検索性の良いものにしよう

②写真は実写or 自分のキャラがわかりやすいイラストになってる?
→アカウントのアイコンを決めておくと、いざ自分に仕事が来た時に困らない

③DM開放してる?
→りょかちさんの仕事の半分くらいはSNSのDMからくるそう!いろんなメッセージが来るという弊害はあるけれど、お仕事の連絡用にDMを開放しておこう

④プロフィールに執筆実績やカテゴリーを軽く書いてる?
→タイムラインをじっくり読んでもらえるとは限らないため、すぐ分かる印象づけをしよう

⑤アカウントに連絡先書いてる?
→ちゃんとした会社だとSNSでは連絡できないことがあるため、仕事用のアドレスを載せておこう

⑥仕事の弱音、吐いてない?
→これは意外とできていない人が多い!
仕事のグチを書いていると、頼みたくないなと思わせてしまうので気をつけよう

さらに、時間帯によってユーザーを細かく分析し、投稿記事のジャンルを分ける工夫も。
朝は出勤時間の会社員向けにカタめのニュース、昼は休憩時間を想定し気軽に読める面白記事、夜は時間をとって読んでもらいやすいため、エモい記事やhow to記事の読み応えのあるものを…などなど。いやー、配慮がすごい! いかにネット社会とはいえ、人(読者)に対する思いやりが大切だとわかります。そのほか、いいねやRTを使いこなすことで、投稿した当日だけでなく翌日の朝や昼などいろんな視聴者に見せる意識を持ってらっしゃるところが印象的でした。

おまけ ーりょかちの記事の作り方ー

りょかちさんとの質疑応答1
Q:副業ライターとして、時間がない中での執筆に工夫していることはありますか?
A:記事を書くとき、何にどれくらい時間をかけているか記憶しておくことを大切にしています。記事完成までの工程を、プロットを書く(数行のメモ程度)→プロットをリッチにする、記事に関するニュースを引用する→文章を仕上げるの3段階に分けています。プロットを通勤時間などの隙間時間を使ってストックしておき、だいたい3時間あれば何か記事が仕上げられるようにしています。

りょかちさんとの質疑応答2
Q:引用リツイートは炎上しやすいという意見もありますが、どう思われますか?
A:私は特に経験ないですね。炎上するのは、引用リツイートが悪いというよりその内容に問題があることが多いですよね。ちょっと議論になったほうが面白いなとも思っているので、私はよく引用リツイートを使っています。

さいごに

2時間の講義の中で、刺さる一文の飛び出すこと飛び出すこと。りょかちさんの言葉選びやニーズ発掘の瞬発力たるや、ウサイン・ボルトもびっくりでした。今回教わったシンプルかつパワフルなステップは、今この瞬間からでも始められるもの。かくいう私も、考えすぎるとつい大きな山を登りたくなってしまうところに気をつけつつ、私だけの小さな山を見極め登頂を目指します。みんながそれぞれ違う山に登り、高いところで目が合うといいな、なんて思いながら。

りょかちさん、これからも注目しています!とっておきの秘訣の数々、ありがとうございました!!

 
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